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THE解説

野球肩②

前回に引き続き、今回は成長期の子供にみられる、骨の損傷を伴う肩の障害です。
前回解説した野球肩は腱板や滑液包が肩峰と上腕骨頭(※前回の解説参照)の間で挟み込まれる軟部組織の損傷でしたが、今回は成長段階の骨端線(成長軟骨)に繰り返し負荷が加わり損傷する骨組織の障害による肩の痛みになります。

【リトルリーガーズショルダー】

成長期の骨は骨端成長軟骨板(骨を伸ばすための軟骨部分)という成長途中の軟骨組織が骨の端に存在します。成人の硬い骨とは違い柔軟性のある組織なのでスポーツ動作中、筋肉によって引っ張られたり、押しつぶされたりまた過度に捻られたりすると損傷してしまいます。(大人になるにつてれ軟骨部分は骨に変わります)

(原因)

投球動作など肩関節を90°以上挙げた状態で、急激な捻り運動が掛かることで軟骨部分に過剰なストレスが加わり炎症が起きたり、繰り返しの外力により骨端線が引っ張られ離開(剥がれる)し疲労骨折に繋がります。

(治療方法)

骨端線の離開が重度の場合は三角巾などで腕を吊るし安静を取り骨折としての処置を行います。軽度の場合は一時的に痛みの出る動作(投球、スマッシュなど)を控え症状の緩和をはかります。治療期間中は動作フォームの見直し、ストレッチやトレーニングなどのケアも一緒に行い、完治後の早期の運動再開と再発予防を行います。

肩関節のケガには今回ご紹介したケガ以外にもたくさん存在します。もし肩の痛みで少しでも不安な点がございましたら気軽にご相談ください。