ローディング中です
診察時間
…17:00まで …13:00まで
診察時間
08:30 ~ 12:30 診療 診療 診療 診療 診療 診療 13:00まで
14:30 ~ 19:00 診療 診療 診療 診療 診療 17:00まで -

explanation
THE解説

成長期の痛みとケガ Ⅳ ~ 肘の痛み ~

以前にも肘について説明しましたが、今回はさらに細かく成長期の肘痛について説明します。肘の痛みには外側、内側、後側などの痛みがありますが、今回はそのなかで外側の痛みで、野球などの投げる動作をする子供(特に10歳から15歳)に起こる「離断性骨軟骨炎」通称外側野球肘という成長期特有の障害について説明します。子供の関節には成長軟骨がありますがこの部分は非常にデリケートで筋肉も未成熟のため、繰り返す投球動作運動によりストレスを吸収できなくなり関節部に血行障害や微小損傷を起こし、部分的に軟骨が壊死を起こして関節から遊離してしまいます。この状態が「離断性骨軟骨炎」で遊離した骨片を「関節鼠」といいます。骨片が肘関節の隙間に入り込んでしまうと激痛や肘の曲げ伸ばしがスムーズに出来なくなってしまいます。肘の障害は内側より外側の痛みがより重症になるケースが多いといわれるのはこのケガがあるからです。治療は初期段階であれば理学療法で保存的に快復しますが痛みが強くなったり時間が経過したものについては手術療法を行うことになります。予防としては肘の痛みを訴えていたら早期に専門の先生に診てもらう事です。また、原因が投球過多ですので痛みがある場合は早期に投球動作を中止させることです。指導者や親御さん等周囲の方々に子供の体を十分理解していただき将来ある子供たちをより大きな視点にたって決して無理のない指導をしていただきたいと思います。