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THE解説

野球肘③

前回に引き続き野球肘について解説していきます。外側型、内側型と野球肘を解説してきましたが、今回は後方型の野球肘について解説します。

野球の投球動作は大まかに5つの期に分かれており、その期によって負傷する原因や場所が異なります。(図1)
後方型の野球肘ではボールをリリースした直後からフォロースルー時に肘の後方に痛みを生じる事が多い障害です。

 

投球時のフォロースルー後は、肘関節が過度に伸展(伸びきった状態)になり(図2)、肘頭と上腕骨肘頭窩の間にインピンジメント(衝突)が発生します(図3)。その際に成長期では、肘頭部骨端軟骨の成長障害、成人では肘頭の疲労骨折や上腕三頭筋の炎症などが発生します。(図4,5)

 

どのタイプの野球肘にも言える事ですが、予防が大切になります。早期発見と過剰投球にならないように練習量や投球動作の見直しなどの管理が必要です。小学生では1日50球程度、週200球、中学生では1日70球程度、週350球、高校生では1日100球以内、週500球を超えないことが提案されています。

以上の投球数を基準に、肘に何らかの症状が現れた際は速やかな対応を取ることが早期回復の一番の近道です。肘の痛みや違和感が出た際は当院もしくは専門医にご相談ください。